太陽にほえろ!ジプシー刑事が触れたモノ

カテゴリ:#537 赤い憎悪

弥坂恵子から竹内勇への手紙
2016/5/15(日) 18:13
赤い憎悪 手紙1
©東宝 ©三田村邦彦


人質を取って立てこもった竹内勇に読ませようと、ジプシーが弥坂恵子に頼んで書いてもらった手紙。

伝書バト(笑)ジプシーによる手渡しなのに封筒に切手が貼ってありますね。おそらく弥坂恵子は目的を遂げるまで文通を続けるつもりでいたため、いつでも書いて送れるよう、常に切手を貼り住所を書いた封筒と便せんをバッグにしのばせて用意していたのではないかと推測されます。

参考までに封筒の住所を検索で確認してみたところ、その昔「豊多摩刑務所」というのがあったようですが、「多摩刑務所」というのは実在しないようでした。住所にある「城山町」は実在はしますが、「多摩郡」ではなく「津久井郡」とのこと。

《弥坂恵子から竹内勇への最後の手紙・全文》



竹内さん、今日はあなたに、赦しを請うためにこの手紙を書きます。

あたしは、長いこと、あなたを欺いてきたのです。
実は、あたしは三年前にあなたに殺された、宇野正之さんの婚約者です。

あたしはあなたが憎かった。あたしたちの幸せを、虫でもひねりつぶすように奪い去ったあなたが、体が震えるほど憎かった。

でもあなたの刑は無期懲役でした。
私にはなんにもできませんでした。

でも唯一、あたしと同じ思いをあなたに味わわせる方法がありました。

それは、あなたにあたしを愛させて、そのあたしを誰かに殺させることでした。

竹内さん、あなたはあたしを愛してくれました、本当に、心から。あたしが、正之さんを愛したのと同じように。

もう憎むのはやめます。
でもわかってください。愛する人を殺された人間の気持ちが、どんなにつらいか。
それだけはわかってください。

さようなら竹内さん。

恵子

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